3話 ページ6
遡ること2年ほど前。つまり中2。
『い、1年の頃から気になってました…。付き合って下さい…。』
当時の私と言えば一言で言うと陰キャ。前髪も後ろ髪も長くてボサボサ、だっさいメガネもかけてて、今思うとなんであんな見た目で人に付き合ってなんて言えたんだろう？って黒歴史並に後悔してる。でもそんな私に彼はこう言った。
『ほんと？嬉しい。ぜひよろしくお願いします。』
嬉しかった。1年の頃から気になってて、2年生でまさか同じクラスになって好きに変わって、告白してみたらまさかのおっけー。友達もあんまりいなかったけど、自分に｢彼氏｣という存在ができて気持ちがルンルンになった。
ルンルンになってたからこそ、周りが見えてなかった。
『あいつどう？ヤラせてくれそう？』
『いやダメだな。付き合ったらあの見た目もちょっとは変わると思ったけどブスのままだし』
『どんまい〜w ほんと良いとこ胸のデカさしかねぇよな』
放課後の部活終わり、カバンに入れ忘れていた物を思い出し教室に向かうと彼氏とその友人がゲラゲラ笑いながらそんなことを話しているのが耳に入った。そんなことを思われていたなんて一切気づかなくて、体から血の気が引いた感覚、私はいてもたってもいられなくて、忘れ物の事なんか頭から消えてその場から走って逃げていた。
それから｢彼氏｣だと思っていた人を避け続け、一切話さなくなりいつの間にか自然消滅と化した。
そんな過去のせいで私はあまり｢恋愛｣を良く思えなくなり、中学卒業まで｢彼氏｣という存在もそれっきり。ただ、あの言葉のおかげでようやく美に興味が湧き、学校では陰キャだったものの家ではたくさん勉強して自分なりに可愛くなれた。高校生で生まれ変わるんだって1人で神奈川に来たのもそれが理由。
さくらに前『A好きな人とかいないの？』と聞かれた時、このことを話した。どう思われるか怖かったけど、『だからAそんなに可愛いんだ。やっぱ努力した女は違うね、そいつらざまーみろだ。』とニカッと笑ってくれた。
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おレンジ - もう…最高としか言えません。信じられない程ドキドキしました！！本当にありがとうございます！！ (2023年3月11日 22時) (
レス) @page49 id: fd54a8a267 (このIDを非表示/違反報告)
波 - う、う、う、うわーー！！！ありがとうございます！！！ありがとうございます！！！！ありがとうございます！！！！！！うわーーーー！！！！！ありがとうございますうわーーーーーッッッッ！！！！！！！！ (2023年2月15日 0時) (レス) @page50 id: dd7c74fca8 (このIDを非表示/違反報告)
つの - 続き待ってます､､､ (2022年4月1日 17時) (レス) id: b32bc06434 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - す、好きです！！！ (2022年3月12日 9時) (レス) @page50 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ロストのサブ2(プロフ) - ななせさん» あ、なんかすみません…コメント消すの忘れてて…もし嫌な気分になってたらごめんなさい… (2022年2月5日 6時) (レス) id: 0d629666b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ | 作成日時：2021年11月9日 22時
