わたしのオキテ (ページ6)

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アクロバットは慎重にページ6

(kosei.h)

「わたしも側宙やってみたい」

皇輝「何言ってんの？ダメに決まってるでしょ」

「え～～～～～～～…」

皇輝相手に無謀なお願いをするAを見るのは珍しいことではないけれど、今日はなんだかしつこそうなA。

安嶋「そうだよ、怪我したらどうするの」

「最近アクロ失敗してないもん」

渉「でもこの前着地ミスってふらついたよね」

「え、バレてた！？！？！？」

皇輝「当たり前でしょ！！」

Aは中学生の頃、できるようになったばかりのバク転を披露しまくって、腕で身体を支えきれなくなって頭から落ちかけたことがあるから、

A＝アクロバットはちょっと危険

の方程式が付き合いの長い俺らの中には出来ている

「でも新しいこと何かしたいもん」

皇輝「怪我したらお仕事休まなきゃいけなくなるんだよ？」

「怪我しないもん」

皇輝「分からないじゃん」

「でもー…」

断固として許可をしない皇輝と、それでも全く引かないAの攻防戦。見てる俺らが疲れそう

「檜山もなんか言ってよ～…」

檜山「えー…なんで俺に振るの…」

黙ってみてたら巻き込まれたし。

「なんでもさぁ、出来ないよりは出来る方がいいでしょ？だからわたしも挑戦したいの。ねぇ皇輝お願い、みんなのいるところでしかやらないから！」

皇輝「そうは言っても…うーん…」

出来ないよりは出来る方がいい。Aはプロ意識が高いからこそ出る言葉なんだろうなー。
これには皇輝もあじも悩んでるし(笑)

百面相で面白いなー。
ここは一つAに助け舟を出してあげますか

檜山「…ま、俺らが教えてあげればいいじゃん」

「檜山…！！！！！」

分かりやすく目をきらきらさせて喜ぶAが可愛くて頭を撫でてあげれば、遠くから竜生が「檜山くんがAちゃん口説いてる！」なんて騒ぐ声が聞こえた

皇輝「…絶対俺らのいないところではやらないって約束だからね？」

「…うん！やった！ありがとう皇輝！」

やっと頷いた皇輝にAは抱きついて喜んだ。あ、ちょっと皇輝に嫉妬かも。

そう思ってるのはあじも一緒みたいだけど(笑)

@アクロバットは慎重に
(あー！皇輝くんずるい！)
(何がずるいのｗ)
(俺もAとギューってしたい！！！Aに抱きつかれたい！！)
(黒ちゃんはこいつのなにがいいの？)
(ねぇ渉にわたしなにかした？)
(ｗｗｗｗｗｗｗｗ)

辛辣な渉くんともうAちゃんには動じない皇輝くん