素直になれない僕だけど ページ27
(nao.o)
「すみません、織山くんですか?」(裏声)
織山「あ、はい…ってAじゃん」
「んふふ、おはよ〜」
織山「おはよ」
「ねぇおり、スタバ寄ろ」
織山「Aの奢り?w」
「えぇ〜仕方ないなぁ〜」
織山「やった」
こういう時女の子に財布出させるのやばいよ、なんて黒ちゃんに言われたっけ。でもAは年上だし、先輩だし?
これ言ったらこういう時だけ甘えるなって怒られそうだけど。
「おり何がいい?」
織山「んー、今日はキャラメルの気分」
「買ってくるからここで待ってて」
織山「やった、ありがと」
ソーシャルディスタンスを守らなきゃいけないから購入列に並ぶのは1人にしなきゃいけないみたいで、少し離れたところでスマホを弄りながら待つことにした。
5分くらい経ってもまだ来ないからおかしいな、と思ってレジの方に行けばAがチャラそうな男に絡まれてるのが見えた。
『ね〜お姉さん一人?一緒に遊びに行こうよ』
「いや連れ待ってます、飲み物二つ持ってるし分かりません?」
『今一人じゃん?俺お姉さんタイプなんだよね』
「すみません、待たせてるんで」
『いいじゃん行こうよ』
助けなきゃ。本能的に足が動いてAを守るように男とAの間に割って入れば怪訝そうな顔をするチャラ男。
織山「A、行くよ」
「あ、おり!…じゃ、そういうことなので」
そう言ってAの手を引いて歩き出せば、しつこく付きまとっていた男は連れって男かよ、と舌打ちをして逃げて行った。
「待たせてごめんね、はいフラペチーノ!」
織山「…何絡まれてんの」
「へへ、ごめんごめん。あんまり酷いこと言って振り切って晒されても嫌だし」
そう言い訳するAに言いたいことは山ほど浮かんだけど、おり助けてくれてありがとう、なんて可愛い顔してお礼を言うもんだから言いたいことも吹っ飛んだ。
魔性の女め。
織山「Aをナンパする物好きを追い払えるように、次から近くにいるから」
「…ん、ありがとう!」
素直になれないからこんな言い方しか出来ないけど、ニヤニヤしてるからAには伝わってたみたい。
いつかちゃんと守れたらいいな
@素直になれない僕だけど
(あ、おりのキャラメル1口ちょうだい)
(じゃあAの抹茶も)
(いいよ、…ん!うま!わたしも次はキャラメルにしよっと)
((あ…関節キス…))
[req 不器用な織山くん]
ありがとうございました!
535人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズjr」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:k. | 作成日時:2020年9月12日 18時