サイダー１滴分【ブルーロック】

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『その様子だと中身みたな？』
なにも言わずにペラペラと俺の前でクロッキー帳をめくる冴。おいやめろ。

「...これ」

ずい、と差し出したのは姉が好きなキャラ同士(男)がキスしたり手を繋いでる絵。やめなさい。

だらだらと冷や汗が流れる。どう言い訳をしようか迷う。

『アー！！エート！！

...話し合おうきっと解りあえるはずだ、冴と俺なら。』

「じゃあひとつお願い聞いてくれたら凛には黙ってやるよ。」

『ひぇ、何ですか』

「...前、この公園でなにかいてんのって言ったら資料、って答えただろ？つまりこの男同士でいちゃついてんのも資料なんだろ？」

『つ、つまり何が言いたいんでしょうか冴さんは』

ゴクリと唾をのみ返答を待つ。このクロッキー帳を燃やせとか言われたらどうしよ〜！！！新しいの買うけど...資料が...

「＿＿俺とキスしてお前の言う"資料"増やしてくれたら黙っててやる。」

『え？？？』

あわさる目線、少しだけ照れた冴をみて一体どう言うことなのかを考える。

俺、資料増えて嬉しい！！！冴、資料増えて嬉しい！！は意味がわからない。

資料か俺のファーストキスか、そんなもの天秤に掛けても資料が勝つわけで。

「お前の描くこれ、なんか変だから。もっと上手く描けるようにしてやるっていってんだよ俺は。」

それは触れるだけのキスじゃないんだよなぁあ〜〜〜〜！！！それは！！違うんだ！！！！あれなんただよ！！外国の人がよくやるやつだよ！！！！！

くっ、でも普通のキスをどんなものでどんな感情になるのかが知りたい。描きたい。そう思えば答は簡単だった。

『わかった、やるから凛くんには黙っとけよ...？』

「俺はお前との約束は破らねぇよ。」

面のいい顔が近づいてくるのをみて、おとなしく待っている。
そもそも凛くんが膝に乗っているから逃げられないのだが。

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