サイダー１滴分【ブルーロック】

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それから(強制的に)名前を教えるとあちらも教えてくれた。糸師冴くんと糸師凛くんらしい。
かわいらしいお名前ですねっていったら冴くんに蹴られた。ひどい。

あれから月日がたち俺と冴くんは小6、凛くんは小4になった。俺より背の高くなった冴をみて、うおーすげーとなったのは言うまでもない。

いつからかあの公園が俺たちの集合場所のようになっていった。今日もクロッキー帳と筆箱を持ち公園にいく。
ちなみにだがこのクロッキー帳は二人には見せていない。内容が内容だからだ。

二人はいつも通りサッカーをしていた。

数年前からサッカーのクラブチームに入っている二人は素人でもわかるくらいどんどん上手くなっていき、いつもは公園に来る前に練習を本格的なコートで行っているらしい。いつか見に行きたいな。

...時間帯を二人に会うためにずらしているのは仕方ない、二人を描きたいからね。

なにも言わずにベンチに腰を掛け二人をかきはじめる。カリカリという音と二人の会話しか聞こえないこの時間がけっこー気に入ってる。

『...ねむ』

昨日夜遅くまで姉からBL GLを語り合っていたのでそのつけがまわってきたのだろう。

うとうとしていたらもう本当に眠くなっていき、少しだけ、と思って目を閉じれば寝ててしまったのである。

￣￣￣￣
￣￣
￣
『...ぅん...？』

膝になにか重たい物が。目を少しだけ開けると黒髪の方の糸師が寝ていた。疲れて寝てしまったのだろう。では兄の方の糸師は？？

俺はその光景を見て絶句した。

『...俺のクロッキー帳、変えそうか冴』

「...」

睨み付けるように見てくる冴をみて人生終了のベルが頭の中に響いた気がする。

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