サイダー１滴分【ブルーロック】

▪️ ページ41

にーちゃんは帰りが遅い。

俺が小学生だから中学の部活とか、授業時間とかまったく違う。それにサッカーにも行っちゃうから帰ってくるのは俺が帰ってきて二時間後くらい。

その二時間の間に宿題やお手伝いをしている。そうすればお母さんもにーちゃんも褒めてくれる。

だけど宿題もお手伝いも限られていてやっぱり少しさみしい時間がでてくる。その時はゲームしたりするけど、やっぱり一人は嫌い。

ソファにドサッと寝転がる。寝転がるとうとうとしてしまう。特になにもないし寝ちゃおって思ってそのままゆっくりと瞼を閉じた。

　＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ガチャガチャという食器の音で目が覚めた。

『あれ...いま、何時？』

「起きたか。ご飯食べれるか？」

『あれ、にーちゃんの声がする...まだ夢のなか...？』

頭がふわふわする。優しいにーちゃんの声、大好きなにーちゃんの声。

「また寝ぼけてる。」

『にーちゃんだぁ......』

重たい瞼を開けるとそこにはにーちゃんが覗き込んでいた。
ふふ、起きて早々にーちゃんの顔が見れて嬉しいな。

ギュっと抱きつけばしっかり受け止めてくれる。優しいにーちゃん！
にーちゃんが頭を撫でてくれるから嬉しくってもっと強く抱き締める。

「Aご飯、食べに行くぞ。母さんが待ってる。」

『うん。あとにーちゃん、おかえりなさい！待ってた。』

そういうと驚いた顔をした後に少し赤くなってそっぽ向いて｢そーか｣、と返ってきた。お照れにーちゃんだ。

▪️→←ほっぺのキスと愛してる【黒名蘭世】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す