きらきら ページ7
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「わたし指名のお客様……ですか？」
本職である不動産賃貸の職場で、上司に呼ばれたから何事かと思えばついさっき来たお客様が私を指名しているとのこと。
ここは全国チェーンなわけじゃないしがない不動産賃貸屋だからわざわざ従業員を指名してまでうちにくる、っていうケースが非常に珍しいから粗相のないようにがんばれらしい。はい、と返事をしながらボーナス出ないかななんてぼんやり考えていた。
「お待たせしました、青山Aです」
お客様が待っているソファへ向かい、ぺこりと頭を下げる。待っていたお客様も腰を上げて小さく頭を下げた。
わたしよりたぶん年上っぽいけど、それでも若々しい黒髪にメガネの良い感じの男性だ。
「どうも、佐々木です。突然すみません」
「いえ、どうぞおかけください」
失礼します、とふたりで向かい合って腰掛ける。低くてそれでもって重みのある素敵な声だな。
「わたしを指名ってことでしたけど、えっと、お知り合いとかではない……ですよね」
「ええ、直接は。前にAさんに担当してもらったやつから良い人だったっていう説明と共に名刺をもらいまして。ぜひお世話になろうかと」
そう言って佐々木さんはわたしの名刺を取り出す。接客したお客様には名刺を渡しているから、そこからまた新しい人に広まったのかと思うとなんだかうれしい。
ひとりひとり丁寧に向き合うことを心がけているから、やっぱりよかったって言われると仕事した甲斐がある。
「ぜひ、よろしくお願いしますっ」
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ｱｲ - 本当に大好きです一気読みしちゃいました (4月5日 20時) (
レス) @page13 id: 183a2d775b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - うわすき！！ (3月3日 12時) (レス) @page10 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
あお - あああああぁぁぁ！私の好きな物語です！応援してます！ (3月2日 8時) (レス) @page9 id: 4f6d70bcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パパイア佐藤 | 作成日時：2024年2月25日 18時
