ホス狂、ゲーム実況者に沼る【キヨ】

ぐるぐる ページ6

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「1週間、なんにも連絡ねえんだけど！！」









Aと初対面を経てなかば無理やりLINEを交換後、食事に誘ったのだがそれ以降なにも返信がこない。
なにか少し会話してから誘うべきだったか？……いや、まず初対面の男に食事に誘われるってのが怖いのか。そりゃそうか。でもホストだって初対面で酒飲むだろ。









「やめてあげなよ、女の子絶対怖がってるよ」









スマホをいじりながら困り眉でフジが口出ししてくる。それが正論なことはわかってるのでとりあえず近くにあった大きめの人形を投げつけておく。
でもはやくAに俺のこと好きになってもらわないとだめなんだ。そうしないと、今こうしてる間にもホストに注ぎ込んでるかもしれない。









「ていうかさー、なんでそんなにこだわるわけ？顔かわいいのはわかるけどあまりにもひどすぎない？」

「……前も言ったけど、Aはホス狂なんだって。付き合うとかそういうのはどうでもよくて、ホス狂やめさせたいのが目的なの」

「だからどうして？初対面なのに」









む、と言葉に詰まる。理由なんてない。ただホス狂なんて馬鹿みたいだなって思って、そんでもって顔がかわいいんだから他の道があるだろってなって、じゃあ俺のこと好きになればいいんじゃないのかって発送に至っただけだ。









「深い意味はねーの」









フジが投げてきた人形をキャッチして、また投げ返す。









「付き合うのは二の次でその子を助けたいってことね。人助けみたいなことか」

「ま、そーいうこと」

「なら俺がその子とお近付きになれる良い方法、教えてあげよっか」









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