検索窓
今日:57 hit、昨日:91 hit、合計:11,818 hit

キヨのきっかけ2 ページ4

.









もらった名刺を改めて見る。ホス狂の名前は、青山Aらしい。就職先は不動産賃貸。マンションだとかを貸したりする仕事だ。
興味本位で彼女の仕事先に来てみたはいいものの、一度足を止めると何をしに来たのだろうと冷静になる自分がいる。だいぶノリできたけど、今日はAの顔が見れればいいか。



自動ドアをくぐると受付の人に案内されて予約をしていないことを告げると待機しているように言われた。まじでどうしようと焦りながら、個人経営であろう広くない社内を見回す。
すると、いた。接客中の青山Aが。



やっぱりすげえかわいい。中年の男と話すAはまるで趣味の話でもしているかのような明るい笑顔で楽しそうにしている。仕事が好きなのか。
……いやそれはないわ。毎日働き詰めでほとんど寝てないって言ってたな。全部、ホストに貢ぐために。









「あの、用事思い出したんで今日は帰ります。また予約してからきます、すみません」









受付にそれだけ告げて店を出る。俺はぎゅっと拳を強く握りしめていた。
あんなかわいい子が身を削ってまで働いて、ホストなんかに貢いでるなんて許せないだろ。俺なら、俺なら彼女を幸せにできるっていうのに。



話したこともない相手になぜこんなにも執着してしまうのか自分自身にもわからない。だかこの気持ちを恋だと決めつけるにはまだあまりに経験が浅い。
やはり彼女と話さなければ。彼女のことをよく知らなければいけない。そうと決まれば、電話をかける先なんて決まってる。









「あのさ昨日話してた子いんじゃん、そうAさん……。その人とさ、会わせてくんね?」









.

ぐすぐす→←キヨのきっかけ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:ゲーム実況者 , キヨ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイ - 本当に大好きです一気読みしちゃいました (4月5日 20時) (レス) @page13 id: 183a2d775b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - うわすき!! (3月3日 12時) (レス) @page10 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
あお - あああああぁぁぁ!私の好きな物語です!応援してます! (3月2日 8時) (レス) @page9 id: 4f6d70bcc4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:パパイア佐藤 | 作成日時:2024年2月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。