隙 ページ10
こうして、騎馬戦が開幕。
さすがに、かっちゃんと私で3位と4位が組み合わさった騎馬だから、こっちを狙ってくる人たちもやっぱりいるわけで...
｢オイA！こいつら邪魔だ！！｣
｢分かってる (パチンッ)｣
私は個性を発動し、こっちに向かってくる騎馬を『
これでしばらくは動けないだろう。
『さ〜〜〜まだ2分も経ってねえが、早くも混戦混戦！！各所でハチマキ奪い合い！！
1000万を狙わず2位〜4位狙いってのも悪くねぇ！！』
ふと、デクの方を見てみると、やはり色んな人から狙われていた。
｢A！先行ってるぞ！！｣
｢え、ちょっ...かっちゃん！？｣
急にかっちゃんが個性を利用してデクの方へ。
勝手なことを......
｢ハァ。...瀬呂くんゴメン。少ししたらかっちゃんのことテープでこっちに戻して｣
｢ハハ(苦笑)...了解。万能も大変だな｣
ほんとだよ...
｢調子乗ってんじゃねぇぞクソが！｣
｢っ...！？常闇くんっ！！｣
常闇くんのダークシャドウが、かっちゃんの攻撃をガード。
｢何だこいつ____...｣
ピタッ。私が頼んでおいたとおり、瀬呂くんがテープでかっちゃんを引き戻してくれた。
『おおおおおお！？騎馬から離れたぞ！？良いのかアレ！！？』
｢テクニカルなのでオッケー！！地面に足ついてたらダメだったけど！｣
｢ちょっとかっちゃん...基本的には任せるけど、そういう事するなら先に言って...｣
｢うっせぇ！｣
『やはり狙われる1位と猛追をしかけるA組の面々、共に実力揃い！現在の保持Pはどうなってるのか...7分経過した現在のランクを見てみよう！
.........あら！！？ちょっと待てよコレ...！A組、緑谷以外パッとしてねぇ...ってか爆豪あれ...！？』
｢単純なんだよA組｣
隙を突かれた。その言葉が今の状況にピッタリだと思う。かっちゃんのハチマキは、スルリと取られてしまった。
｢んだてめェコラ返せ殺すぞ！！｣
｢やられた...！｣
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作者名：夢桜 | 作成日時：2019年3月20日 20時
