集計結果 ページ44
朝から色々と疲れつつも、教室に到着。
｢超声かけられたよ来る途中！！｣
｢私もジロジロ見られて何か恥ずかしかった！｣
｢俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ｣
｢ドンマイ｣
｢たった一日で一気に注目の的になっちまったよ｣
｢私は朝っぱらから声かけられて疲れた...｣
｢ホント万能は注目されんの嫌だな！｣
そんな話をしているとチャイムが鳴って相澤先生が来た。
｢相澤先生包帯取れたのね。良かったわ｣
｢婆さんの処置が大げさなんだよ。んなもんより、今日のヒーロー基礎学、ちょっと特別だぞ｣
何だろ？めんどくさいのは嫌...
｢『コードネーム』ヒーロー名の考案だ｣
｢｢｢胸ふくらむヤツきたああぁぁぁ！！｣｣｣
皆元気だなぁ。←
｢というのも、先日話した『プロからのドラフト指名』に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積んだ2、3年から...
つまり、今回来た指名は将来性に対する"興味"に近い。卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてことはよくある｣
｢大人は勝手だ！｣
｢で、その指名の集計結果がこうだ。例年はもっとバラけるんだが、三人に注目が偏った｣
黒板に表示されるドラフト指名件数。
私の名前もまぁ、あったんだけど...
｢だー！白黒ついた！｣
｢１位から3位逆転してんじゃん｣
｢表彰台で拘束された奴とかビビるもんな...｣
｢ビビってんじゃねーよ、プロが！！｣
私の指名件数は何と一番多い4427件。
数がエグい。
え？この中から選ぶの？？めんどくさい。
｢万能めっちゃ指名来てんじゃんか！？｣
｢さすがですわ、轟さん｣
そう声をかける切島くんに八百万さん。
｢ほとんど親の話題ありきだろ...｣
｢私の場合どうせ"個性"目当てでしょ｣
｢これを踏まえ、指名の有無関係なく、職場体験に行ってもらう。プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった｣
｢それでヒーロー名か！｣
｢俄然楽しみになってきたぁ！｣
｢まぁ、仮ではあるが適当なもんは...｣
｢付けたら地獄を見ちゃうよ！！
この時の名が、世に認知され、そのままプロ名になってる人多いからね！！｣
ドアを開けて入って来たのはミッドナイト。
｢まぁ、そういうことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。
将来自分がどうなるのか、名を付けることでイメージか固まり、そこに近づいていく。
『名は体を表す』ってことだ。
"オールマイト"とかな｣
名前か。
はぁ...どうしよう。
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作者名：夢桜 | 作成日時：2019年3月20日 20時
