運命に目を背ける少女 Part2 【ヒロアカ】 (ページ17)

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緑谷vs心操ページ17

｢___ちゃん！Aちゃん！！｣

んー...何？
人がせっかく永眠できそうって時に...←

｢んー？...って麗日さんか、どうした？｣

腕を伸ばしてあくびをしながらゆっくり目を開けると、麗日さんがいた。
そっか、ずっと寝てたんだった。

体は...リセット(････)してるっぽいし、大丈夫かな。

｢どうした？じゃないよ！！もうすぐデクくんの試合始まるよ！？｣

｢え、やばっ！｣

寝すぎた...！私は急いで観客席に走った。

『ヘイガイズ！アァユゥレディ！？頼れるのは己のみ！ヒーローでなくともそんな場面ばっかりだ！分かるよな！！心、技、体に知恵知識！！総動員して駆け上がれ！！』

｢ま、間に合った...｣

｢遅いじゃないか万能くん！！麗日くんがわざわざ探しに行ったのだぞ！｣

飯田くんがめっちゃ腕をカクカクさせながら言った。

｢ご、ごめん...ありがとね、麗日さん｣

｢ううん！全然！！Aちゃんの寝顔がかわいかったから許す！｣←

そう満面の笑みで言う麗日さん。
うわ、何か照れるな//←

『一回戦！！成績のわりになんだその顔！
ヒーロー科、緑谷出久！！vsごめん、まだ目立つ活躍なし！普通科、心操人使！！』

プレゼント･マイクのアナウンスの中、心操くんがデクに何か話しかけていた。

『そんじゃ早速始めよか！！
レデｨｨｨｨイ START！！』

｢何てこと言うんだ！！｣

そう言った次の瞬間、デクの動きが止まった。

『オイオイどうした！？大事な初戦だ！盛り上げてくれよ！？緑谷、開始早々____完全停止！？』

一体どういう...

｢振り向いてそのまま、場外まで歩いていけ｣

デクは心操くんの言うことを聞くように歩き出した。

『ああー！緑谷！ジュージュン！！』

見た感じ洗脳系の"個性"か？
普通科にいるなんてもったいない...

そういえば、体育祭前に心操くんが教室に来たとき、落ちたっぽい感じの事いってたけど...

デクから聞いた入試の内容って確か......あー、そりゃいかしきれずに普通科に行っちゃうか。

それに、洗脳系の個性は、敵(ヴィラン)向きの印象も強いし...難しく考えちゃってる感じかもな。でも、

...でも、私には分かる。彼には、ヒーローの素質がある。その力がある。

不覚にも私は、彼を羨ましいと、そう思ってしまった。