プライド ページ16
｢それじゃあ、組み合わせ決めのくじ引きしちゃうわよ。組が決まったらレクリエーションを挟んで開始になります！
レクに関して進出者16人は参加するもしないも個人の判断に任せるわ。息抜きしたい人も温存したい人もいるしね｣
あー、それなら参加しないで寝ちゃおっかな。
..."個性"、そろそろヤバイし。
｢んじゃ、1位チームから順に...｣
｢あ...！すみません。俺、辞退します｣
そう言ったのは、尾白くんだった。
｢尾白くん！何で...！？せっかくプロに見てもらえる場なのに！！｣
｢騎馬戦の記憶...終盤ギリギリまでほぼボンヤリとしかないんだ。多分奴の"個性"で...｣
確か、尾白くんが組んでた人って...
｢チャンスの場だってのはわかってる。それをフイにするなんて愚かだってのも！でもさ！皆が力を出し合い争ってきた座なんだ。
こんな...こんなわけわかんないまま、そこに並ぶなんて...俺には出来ない｣
｢気にしすぎだよ！本選でちゃんと成果を出せばいいんだよ！｣
｢違うんだ...！俺のプライドの話さ...俺が嫌なんだ｣
今度はB組の人が、
｢僕も同様の理由から棄権したい！実力如何以前に...何もしてない者が上がるのは、この体育祭の趣旨と相反するのではないだろうか！｣
『何か妙な事になってるが...』
『ここは主審のミッドナイトの采配がどうなるか...』
｢そういう青臭い話はさぁ...好み！！！庄田、尾白の棄権を認めます！｣
((好みで決めた...！！))
それからなんやかんやありつつ、鉄哲くんと、塩崎さんが繰り上がりに。
｢というわけで、組はこうなりました！｣
私の相手は...青山くん？あぁ、レーザービーム出す人だ。対策...めんどい。寝よ。
そして____神経を研ぎ澄ます者。緊張を解きほぐそうとする者。
それぞれの思いを胸に、あっという間に時は来る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢桜 | 作成日時：2019年3月20日 20時
