両者勝つために ページ23
『一部から...ブーイングが！しかし正直俺もそう思...わぁ肘っ何soon...』
『今遊んでるつったのプロか？何年目だ？シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ』
｢相澤先生...！？｣
『ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ、手加減も油断も出来ねぇんだろうが』
彼は、手加減を知らない。でもそれは、かっちゃんなりに相手を認めているからだ。
彼は私と違って、何がダメで何が正しいか、ちゃんとわきまえている側の人なのだから。
そして何より、麗日さんの目は、まだ死んでいない。勝つために必死な目だ。
｢そろそろ...か、な。ありがとう爆豪くん...油断してくれなくて｣
｢あ...？｣
かっちゃんの距離ならしょうがないが、客席にいながら気づかないでブーイングした人はバカだな本当に。
麗日さんは、低姿勢の突進でかっちゃんの打点を下に集中させ続け...武器を蓄えていた。
加えて、突進を絶え間なくやることで、爆煙で視野を狭めて気づかせなかった。だけど...
｢勝あアアァつ！！｣
『流星群ー！！！』
｢捨て身にもほどがあるよ...｣
それぐらい、彼女は必死なのだ。
そんな彼女を見て私は、自分に腹が立っていた。
なんで、私は...
そんなことを考えていると、BOOOM！！と爆音が響き渡った。その音に驚きつつ、伏せていた顔をあげた。...マジか。
｢デクのヤロウとつるんでっからなてめェ。何か企みあるとは思ってたが...｣
『会心の爆撃！！麗日の秘策を堂々___正面突破！！』
｢危ねぇな。...いいぜ、こっから本番だ麗日！｣
彼女は立ち上がり動こうとした。けれど、麗日さんは倒れてしまった。
｢
｢まだ...___父ちゃん...!!｣
麗日さん......
ミッドナイトの審議が下った。
｢麗日さん...行動不能。二回戦進出爆豪くん！｣
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作者名：夢桜 | 作成日時：2019年3月20日 20時
