傲慢 ページ48
四限目 現代文終了 昼休み
「あんなことはあったけど...なんだかんだテンション上がるなオイ！！」
「活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる！」
うわぁ...皆盛り上がってるなぁ。
「皆すごいノリノリだ...」
「それな」
「君らは違うのか？ヒーローになる為在籍しているのだから、燃えるのは当然だろう！？」
「飯田ちゃん、独特な燃え方ね。変」
「僕もそりゃそうだよ！？でも何か...」
「私は単純に目立ちたくないというか...テレビに映るのが嫌だ」
「Aちゃん、そういうの苦手そうな感じするものね」
そう話しかけてくる飯田くんや蛙吹さん。
避けられてしまうと思っていた分、普通に話しかけてくれるのが嬉しい。
そういう優しさがとてもあたたかい。
「万能さん！」
「へ？」
呼ばれたことに驚いていると、八百万さんがこちらへ歩いてきた。
え...！？なんか私やらかした？
いや、すでに結構やらかしてるわ！←
そんなことを考えているうちに、もう彼女は目の前に来ていた。え、えっと...
「先程はすみませんでした！！」
はい？
「ど、どうしたの急に...？」
「あなたを
万能さんの気持ちを不快にさせてしまった事、申し訳ありませんでした」
そう言い、深々と頭を下げて謝る八百万さん。
それに動揺しながらも、私は八百万さんに言葉をかけた。
「ちょっ...そ、そんな...！気にしないで？元はと言えば私が疑われるような事しちゃったからで...実際多少なりとも疑われてるし...ほ、本当にお願いだから頭上げて？ね？」
すると、渋々ながらも頭を上げてくれた。
「それに、私は別に、皆に何か弁解したり説明するつもりも無いから....
そんな状態で謝られると私もやりづらいからさ」
「ですが...！」
そう言って食い下がる八百万さん。
どうすれば...
「じゃ、じゃあ。謝らなくていいから、せめて今まで通りに、クラスメイトとして接してくれると、私としては嬉しいな。変に気を遣われたりするのもあれだし...ね？」
そう問いかけると、八百万さんは少し間を置いてから「はい！」と快く承諾してくれた。
「良かったねAちゃん」
そう言って微笑むデク。私はそれに「うん」と答えた。
とは言ったものの...
確かに、今まで通り過ごしたいけれど、そう思う分、罪悪感が溢れ出てくる。
何も彼らに話すことができないのに、変わらず接して欲しいと願う私はなんとも傲慢だと思えた。
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夢桜(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月6日 13時) (
レス) id: 92986b8ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください！ (2019年2月17日 21時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2018年12月2日 16時
