守りたいのに ページ45
爆豪side
「.........」
俺は今、すげえイラついていた。
原因は、いつもなぜか所構わずフードを被っているこの幼馴染。
俺が
すると、
「......何の事？」
「は？」
今、コイツなんて言いやがった！？とぼけるつもりか！！？
そう考えが行き着くと、俺の怒りは限界に達した。
「Aテメェ！何ふざけたこと言っていやがる！！USJで手の敵の野郎と話してただろうが！！」
俺は、Aの制服の襟を掴み、逃げないよう壁に押し付けた。
ムカつくんだよ...！
「何言ってるのさ。私、あんな敵初めて会ったよ。何か勘違いしてるんじゃない？」
と、いつも以上に読めない表情で淡々と喋っている。
流石に、デクもAの言っている事に驚いた顔をした。クソウゼェ。
この分じゃ、こいつも何も聞いてねぇな。
「ふっざけんじねぇぞA！」
「ふざけてないよ。かっちゃんが何を言ったところで私は知らないから。てか皆もだよ。何か言いたいことあるんじゃないの？？
はっきり言ってくれないと分かんない」
そう言い、他の奴らを煽るA。
普段はこんなこと言う奴じゃねえ。何でそんなに隠そうとすんだよ...！
「...では、はっきりと申させていただきます。万能さん」
そう言い、席から立ち上がったのはポニーテールの奴だった。
そして、気まずそうに喋った。
「あなたは...敵の仲間なのですか？」
「違うよ」
即答で答えるA。
「まぁ、信じるかは自由だよ。
ただ...私はオールマイトに憧れているから。
デクやかっちゃんの隣に立てるヒーローになりたいから、ここに居るんだ。
敵になんて、私は、
死んでもなりたくない」
その瞬間、俺とデクはあいつの表情を見て背筋が凍りついた。
どうやら他のモブどもは気づいていないらしい。
目の前のコイツは何かを憎むような、そんな目をしていた。けどその反面、今Aの言っている事は本当のように思えた。
「だから、仲良くしようがしまいが皆の勝手だよ。
まぁ、疑われていることに変わりはないから、除籍処分にされるかもしれないけど」
Aは苦笑いを浮かべた。
いつも、コイツは自分の事を何も話してくれねぇ。
俺は、コイツを守りたいのに。
いつまでたっても、コイツは何も明かさない。
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夢桜(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月6日 13時) (
レス) id: 92986b8ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください！ (2019年2月17日 21時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2018年12月2日 16時
