ゲームオーバー ページ33
緑谷side
「何でこんなとこにいるんだよ。ずっと探してたんだぞ？何でよりにもよってヒーロー科に...！」
「ヒーローになりたいからに決まってるでしょ？ だから手、離して」
意味がわからなかった。
今の話を聞く限り、Aちゃんは
「さあ、こっち側においでよ。ヒーローなんてゴミといちゃダメだ」
「嫌だよ。私がなりたいんだ。
だからここに居るんだよ。
弔にそれを決める権利なんか無い」
「Aの"個性"は最強なんだ。それをヒーローの為に使うなんて許さない」
「使うよ。私はヒーローに憧れたんだ。この"個性"はそっちの為には使わない。
私、なるべく弔とは戦いたくないんだ。
でも、邪魔をするんだったら弔でも容赦しない」
そう言うAちゃんの目は、悲しみや後悔、怒りの混じった色をしていた。
「そっか。
...なら、力づくで連れて行くまでだ...！」
その時、あのワープゲートの敵が現れた。
「死柄木弔」
「黒霧、ビッグニュースだ」
「はい？...！
Aさん！？何故ここに！！？」
「ヒーロー科にいた。連れて行く」
「冗談もほどほどにしろ...」
Aちゃんが明らかに焦っているのが分かる。なんとかしないと...！
「それで黒霧、13号はやったのか」
「行動不能には出来たものの散らし損ねた生徒がおりまして......一名逃げられました」
「.........は？はー...はぁーー
黒霧おまえ...おまえがワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ...
さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。
ゲームオーバーだ、あーあ...
帰る。確かにそう言った。
「......？帰る...？カエルっつったのか今？？」
「そう聞こえたわ」
「やっ、やったあ。助かるんだ、俺たち！」
「ええ、でも...気味が悪いわ緑谷ちゃん」
「うん...これだけのことをしといて...あっさり引き下がるなんて...」
オールマイトを殺したいんじゃないのか！？これで帰ったら雄英の危機意識が上がるだけだぞ！！
ゲームオーバー？何だ...何考えてるんだ。こいつら！！
「けどもその前に、平和の象徴としての矜持を少しでもへし折って帰ろう！」
「...！やめろ弔！！」
一瞬のことだった。
敵がAちゃんの手を離してすぐ、僕らの目の前に現れた。
まずい......！その手が蛙吹さんの顔に触れた。だけど、
「.........本っ当かっこいいぜイレイザーヘッド」
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夢桜(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月6日 13時) (
レス) id: 92986b8ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください！ (2019年2月17日 21時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2018年12月2日 16時
