進路希望 ページ3
あたたかな春。眠気を起こしかけた私の耳に聞こえた先生の声。
「えーおまえらも三年ということで！！本格的に将来を考えていく時期だ!！
今から進路希望のプリントを配るが皆！！！だいたいヒーロー科志望だよね」
「ハーーーイ」
私たちは晴れて中三になった。
皆それぞれの個性を発動させてアピールしていた。
そんな中聞こえた、自信たっぷりの声。
「せんせー『皆』とか一緒くたにすんなよ！
俺はこんな"没個性"共と仲良く底辺なんざ行かねーよ」
彼は爆豪勝己。
"個性"は『爆破』と強個性の持ち主。
私のいわゆる幼馴染というやつの一人だ。
相変わらずの人を見下す態度に呆れていると、
「あー確か爆豪は...『雄英高』志望だったな」
と言った先生。
あ、やっぱそうなんですね...
「国立の！？今年偏差値79だぞ！！？」ざわ
「倍率も毎度やべーんだろ！？」ざわ
私もまぁ多少驚いた。
まさかとは思っていたけど......面倒なことになりそうだ。
するとかっちゃんが、
「そのざわざわがモブたる所以だ！模試じゃA判定！！俺は
あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローと成り！！
必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ！！！」
「あ、そいやあ緑谷も雄英志望だったな」
かっちゃんの高らかな目標の後聞こえた先生の言葉で、その場が固まった。
まずい...
「はああ！？緑谷あ！？ムリッしょ！！」
「勉強できるだけじゃヒーロー科は入れねんだぞー！」
笑うクラスメイトたち。
私はその発言に腹が立った。
「そっ...そんな規定もうないよ！前例がないだけで...」
彼は緑谷出久。もう一人の私の幼馴染。
「こらデク！！ "没個性"どころか"無個性"のてめェがあ〜 何で俺と同じ土俵に立てるんだ！！？」
今日も相変わらず、デクとかっちゃんの仲は最悪だ。
「待っ...違う、待ってかっちゃん。別に...張り合おうとかそんなの全然！本当だよ。
ただ...小さい頃からの目標なんだ...
それにその...やってみないとわかんないし...」
「なァにがやってみないとだ！！記念受験か！！ てめェが何をやれるんだ!？」
さすがに、我慢の限界。
「(パチンッ) うるさいよ、かっちゃん」
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夢桜(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月6日 13時) (
レス) id: 92986b8ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください！ (2019年2月17日 21時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2018年12月2日 16時
