2人の隣 ページ20
「お疲れさん！！初めての訓練にしちゃ、皆上出来だったぜ！」
「相澤先生の後でこんな真っ当な授業...何か拍子抜けというか...」
「真っ当な授業もまた私たちの自由さ！それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば！
着替えて教室にお戻り！！」
そう言って足早に立ち去るオールマイト。デク、大丈夫かな...
リカバリーガールがいるし、大丈夫か。
......問題は。
横目で彼を見る。私は小さくため息をついて話しかける。
「無様だね。かっちゃん」
「あ゛ぁ？」
うん...私じゃなきゃ皆逃げ出したくなるくらい目つき怖いよ。←
他の皆が、何言ってんの！？とでも言いたげにこちらを見ているが気にしない。←
「らしくないじゃん...何、デクに負けたからいじけてるの？」
「お、おい。何もそこまで言ってやらなくても...」
そう声をかけたのは...切島くん、だったか。
さっきは名前を知らなくてごめんね、と心の中で謝る。
たしかに、水を差すような言い方だろう。けど、私は話を続ける。
「私の知ってるかっちゃんは、こんなことで落ち込まない。次に向かって前を進んでいく。
そんなかっちゃんに、私は憧れたんだよ」
「...！！」
そう言われると、かっちゃんは目を見開いて固まった後、私の頭をベシッと叩く。
「いっ...！」
「わかっとるわ、クソが！」
そこには、さっきまでの落ち込んでいた表情は無い。
私は、フードごしに叩かれた頭をさする。それでいい。私の憧れは、デクとかっちゃんだ。2人には、まっすぐヒーローへの道を歩んでいってほしい。
私は、そんな2人の隣にいたいのだから。
放課後。ドアからデクがきた。
「おお緑谷来た！！！おつかれ！！」
そう言い、いろんな人がデクに自己紹介をする。
「あれ！？デクくん怪我！治してもらえなかったの！？」
「デク...無茶しないでって言ったよね？？」
「ご、ごめんAちゃん！あの、これは僕の体力のアレで...
Aちゃん、麗日さん...それより」
「かっちゃんなら、もう帰ったよ」
「！...ありがとう！Aちゃん」
そう言い、デクは教室を飛び出した。
「Aちゃん...行かなくていいの？」
「うん。2人なら大丈夫」
「おいぃ万能。」
私は峰田くんに呼ばれ、「何？」と聞く。
「お前、聞いたぞ！？緑谷の彼女なんだってぇ！？くそォ！リア充滅べ！！」
「えっ！？まじ！！？恋バナ！？聞かして！」
そう言い、目を輝かせる芦戸さん。こりゃしばらく帰れないなと私は覚悟した。
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夢桜(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月6日 13時) (
レス) id: 92986b8ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください！ (2019年2月17日 21時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2018年12月2日 16時
