＊＿＿EXILE TRIBE短編集２

傷口＊剛典＿４ ページ30

『髪、黒にすれば？』


「絶対やだ」


『ふふ、嘘だよ。』




あたしがそういうと、

剛典は少し不安そうに

手を握ってきた。




『……剛典？』


「俺、真面目じゃないとだめ？」





少し、剛典の手が震えてた気がした。

冗談だよ？どうしたの？

いつもは、自信満々な剛典なのに。





『嘘だよ？どうしたの？』


「や、俺でいいのかと思って」


『どーゆーこと？』


「俺みたいな奴と一緒にいたら


お前まで変な目で見られんぞ」


『……そうだなあ。でもそんなの


今更だよお〜(笑)』




震える剛典の手を、

ゆっくり握り返した。




『剛典の傷、手当するのは


一生あたしの役目だもん。』


「ば、ばかやろ。怪我なんかしねえし///」


『今日、してたよー』




怪我しないのが一番だよ。

だけど、もし怪我して帰ってきたら

あたしが手当してあげるから。

だから、絶対に帰ってきて。





「A？」


『ん？』


「あ、ありがとう」








あたしの大好きなひとは

つよくてかっこいい、

ちょっと可愛い狼さん。







＊Fin.

Only You.＊広臣＿１→←傷口＊剛典＿３

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