＊＿＿EXILE TRIBE短編集２

傷口＊剛典＿３ ページ29

「これくらい大丈夫」


『だ、だめです！！』


「ぷっ、そんな必死にならなくても」




怖いはずなのに、

なぜか剛典だけは

怖くなかったんだよね。

笑顔が子犬みたいで。




『…あの…』


「俺、岩田剛典ってゆーの。覚えてて？


三高の２年。」


『三高……』


「あ、怖い学校とか思った？(笑)」


『あ…いや。。』


「ははっ、大丈夫。俺こわくないから」



あたしの頭をくしゃってして

とびっきりの笑顔を見せてくれた。

あたしは、その笑顔に

一瞬で惚れてしまったんだ。









『ね、剛典？』


「どしたの」


『あたしたち不思議ね』


「何が？(笑)」


『タイプも全然違うし、


学校も違うし。』


「たしかにね(笑)Aはふわ〜っと


おっとりしてるもんな」


『剛典は怖いしねっ』


「怖くねーよ(笑)」



あたしは剛典のこと

怖くないけど、

やっぱりみんなは怖いよね。

三高の制服着てるだけで

ビビられちゃうもんね。



剛典は悪い人じゃないのに。

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