彼女卒業します【黒尾鉄朗】 (ページ9)

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無我夢中で走ったらいつの間にか校門の外に出ていた

「やば、ここまで来るつもりじゃなかった......てか、やっぱり鉄朗は追いかけてこないんだ」

後ろを振り返っても鉄朗の姿は見当たらなくて少し悲しくなった

ションボリと肩を落として鞄を取りに行く事に嫌気が差した

そんな時、後ろからポンッと頭に重みがかかった

「ん、忘れ物、お前もう今日は帰れよ」

「夜久、でもマネが...」

「今も十分サボってんだ今日は帰れ、つーか黒尾と顔合わせたくねえだろ？」

「、ありがと」

夜久から鞄を受け取ってその日私は部活へ戻ることは無かった

「アイツまじ何考えてんだろー」

家について鉄朗の事を考えていた

「浮気しないって言った次の日にキスするとかアイツの頭はお花畑か、なにかか。」

ブツブツと独り言を言っていた時、携帯のバイブが鳴った

表示には""孤爪研磨""

少しだけ嫌な気がした