3 ページ3
父「この子が…」
私の横で赤ちゃんに釘付けな父
母の僅かな記憶から私が生まれた時の父と重なった
赤ちゃんを見る父の目がキラキラしてて
『ふふっ』
思わず笑ってしまった
父「名前決めたか？」
『うん、燈和って名前。どうかな。』
多手元さんに書いて見せた紙をみんなにも見せた
冷「燈矢の字を取ったのね。ありがとう」
『どうしても入れたくて』
父「いい名前だ。燈和くん。可愛いなぁ。少し髪が白くなってるな」
『うん、燈矢の髪が白いから多分それが』
父「ってなると轟さんの血だなぁ」
燈矢は初めは赤髪だったけどだんだんと白くなっていくのを知っているため。もしかすると髪の色が成長と共に変わる可能性もあることを父に話した
…燈矢の髪の変化は心身的なものの可能性もあるが。
冷「たしかに、そうだった。だとしたら赤くなる可能性もありますかね。」
父「真っ黒になる可能性もあるしなぁ。まぁどっちにしろ可愛い」
父は話しながらも燈和から目を離さなかった
手がうずうずしてる様子で
『だっこする？』
父「いいのか？」
多「いいですよ〜。」
多手元さんがだっこするための準備を始めてくれた
多「さあ、椅子に座ってください」
父は椅子に座って多手元さんがベビーベッドから燈和を抱き上げて、父に渡した
多「抱っこの仕方分かりますか？」
父「もうだいぶ昔なんでちょっと不安ですね」
多「こっちに…」
多手元さんが私の代わりに父に教えてくれて、父は赤ちゃんを抱いた
父「思い出すなぁ、懐かしい。小さいなぁ」
翼「おじいちゃんだね」
『翼もおじさんだね』
翼「ぐ…俺まだ学生なんだけどー。翼兄ちゃんって呼ばせる」
父「翼も抱っこするか？」
父は赤ちゃんを翼にも抱かせたいようだった
私は翼が生まれた時抱いたことを覚えている。だが、翼は下に兄弟がいないため赤ちゃんを抱っこすることは人生初
翼「お、俺、赤ちゃんだっこするのは怖いわ」
『大丈夫だよ。人生初赤ちゃん抱っこ、甥っ子で体験しときなよ』
父から多手元さん、多手元さんから翼へと渡った
翼「…うわ、小さい、軽い」
「ふ、ぎゃ…」
起きてしまったようでグズりだした燈和
翼「ね、姉ちゃんっ、助けてっ」
慌てる翼にみんなして笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 765人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナギ(プロフ) - 続き楽しみにしています。涙なしでは見れない作品です。 (2月27日 13時) (
レス) id: 9503d16bf6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 本当に面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしています✨ (11月10日 9時) (レス) @page25 id: 05acd46dee (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます😭そう言っていただけで嬉しいです！これからもどうかヒロインを見守ってあげてください！ (11月8日 22時) (レス) id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - レイさん» ありがとうございます🥺更新遅くて申し訳ありません。頑張って完結は約束致しますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (11月8日 22時) (レス) id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
百合(プロフ) - 涙の水溜まり不可避だろおぉぉ、、、主人公に幸あれ、、 (11月7日 18時) (レス) @page24 id: 587110230b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有汰 | 作成日時：2023年3月17日 22時
