97 ページ47
彼女は優しい。本当は優しいんだよ。
彼女は更生できる。私はそう感じた。
『…これからも、私は楓さんの壊れた心を癒したい。なんでも話してください。寂しかったら私が一緒に過ごします。』
楓「さ、寂しいなんていい大人が思うわけないでしょ。いい加減にして。荼毘に関してはなんも知らないから早く終わらせて」
そう言う彼女の目には涙が溜まってた気がした
・
彼女が今日最後の取り調べだった。
今日も収穫はなく、私は重い体をゆっくり椅子から立ち上がらせた
公「お疲れ様でした。それでは」
明日は福岡の刑務所に行かなければならn…
パシャ
水の落ちるような音がした
公「っ、急いで戻りましょう！」
公安の人は私の足元を見て言った
『…ぁ…』
足元には水たまりが出来ていた。
これはきっと、破水
公安にいる黒崎先生に着いたら直ぐに見て貰えるように電話をした
ここから公安までは車で20分
大丈夫。臨月だから、いつ産まれてもおかしくなかったから、きっと大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、私は車に揺られ公安へ向かった
・
『ぃ…たた』
破水から数分後、車の中で陣痛っぽいものが始まった
ちょっとした痛み。2分ほどするとその痛みは和らいだ
・
黒「子宮口まだほとんど開いてない。赤ちゃんに問題は無いので、様子見で。陣痛は…？」
『数分前にちょっとお腹張った感じが、でも直ぐに治まってそのままです』
黒「うんうん…。少しずつ陣痛が強くなってきて感覚も短くなってきます。赤ちゃんにもうすぐ会えます。頑張りましょう」
『っはい。』
多「そばにいますからね。大丈夫。」
多手元さんは私の背中を摩ってくれる。
黒「今のうちに御家族に連絡してみて下さい。お産中は入ることは出来ないのですが、赤ちゃんに問題が無ければ直ぐに会わせることできるので。」
先生に言われて私は直ぐに父と冷さんに連絡をした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 827人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有汰(プロフ) - lokilokiさん» ええええええ！！いやいや！超馬鹿です！！なんか嬉しい！ありがとうございます！！嬉泣 (2023年2月19日 16時) (
レス) @page35 id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 面白すぎる!!貴方は天才ですか⁉ (2023年2月18日 23時) (レス) @page33 id: 1aee02cf1e (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - たまごおいしいさん» ありがとうございます！！泣。ご期待に添えるように頑張りたいと思います！！！ (2023年2月14日 19時) (レス) @page31 id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
たまごおいしい - つ…続きがすごく気になります。私の推しなのでとても嬉しいです。お身体に気をつけつつ頑張ってください。応援しています。 (2023年2月13日 0時) (レス) @page28 id: fe5976e051 (このIDを非表示/違反報告)
有汰(プロフ) - 霜凪さん» そんなっ！恐縮です…。(嬉泣)めっちゃ夢主ばっかりで申し訳ございません。頑張ります！ありがとうございますっ！！ (2023年2月1日 22時) (レス) @page20 id: b91b798f5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有汰 | 作成日時：2023年1月22日 13時
