貴方の手【我妻善逸】

拾伍（善逸Side） ページ15

任務の途中で炭治郎のカラスから伝言が入った









この任務はもう少しで終わる。この任務が終わり次第、次の任務へ。南南東へ。









そしたらあの宿を出ないといけないことになる。





Aちゃんは…






Aちゃんは連れて行ってもいいのだろうか…







いつ鬼に襲われるかわからない。



あの宿に一緒に暮らしてからはAちゃんの心の傷が癒えるまで宿外にはって言って1年経ってしまって…(あの宿は結構広くて特に不便はなさそうだったからよかったけど)









もしかしたら宿に残りたいって言うかもしれない…









次の任務への報告を受けて、そのことだけが頭の中でぐるぐる









善逸｢…(Aちゃんの所に…)｣









なんで今なのか、俺にもわかんなかった。






でも、行かないと。という事しか頭にはなくなって
宿の方へ走り出した。









・









・









ガサガサ







善｢ぷわっ｣







宿の裏へまわって、茂みから出たらちょうどAちゃんがいた。






驚いた表情でこっちをみてた







Aちゃんに向かって走って行ったら避けられて頭うった







すげー痛かった








貴方｢なんでいるの？任務は？｣






善｢えへへ、逃げてきた｣









Aちゃんめっちゃ焦ってて








なんか可愛い









貴方｢炭治郎達に怒られるやつじゃん！早く戻りなよ！｣






善｢いやだ！俺はAちゃんと話がしたかったんだ｣







貴方｢なんで今？｣




なんで…？か



善｢んー、なんでだろうね｣









俺にもわかんない。宿を出ること聞いて直ぐにAちゃんに会いたくなった。言わないとって思った。









宿のこと…話さないと…









善｢…あのね｣









・









・









・









Aちゃんに宿のことを全部話したら、一緒に来てくれるって言ってくれた。









貴方｢鬼に殺されるかもしれないけど、その時は覚悟するよ｣







殺させてたまるか






善｢大丈夫、守るよ。｣









この1年で俺は強くなった…多分…








鬼がいきなり来るのは慣れるもんじゃないけど、Aちゃんを守ってみせる。









貴方｢もし、私が鬼になったら善逸に殺して欲しい｣









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