______Ｓな兄（kento.n）

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まあ、とりあえず何も予定ないし

撮影を見学してから帰ることに決める。






他のメンバーに連れられて、


お兄ちゃんが撮影している部屋に入る。






部屋に入ると、そこにはたくさんの風船が。




とっても可愛らしい飾り付けだ。







そのたくさんの風船の中に、


片手に風船を持ってカメラの方を見ているお兄ちゃんの姿があった。







キラキラの笑顔が眩しくて、直視できない。






…やっぱりお兄ちゃんってアイドルなんだよな。









家にいることに慣れてきて、


アイドルだということをたまに忘れてしまう。






思い出すと、


………好きだ、という気持ちまで思い出してしまう気がして。









ガン見していると、

お兄ちゃんがチラッと私の方を見てきた。






すると、ふわっと私に向かって笑顔を向けて、またカメラに視線を戻した。








……なにあれ。




あんな顔、いつもしないのに


急にされたら


ドキドキが止まらないじゃん。







頭の中でずっとループされるお兄ちゃんの笑顔。


毎日あの顔でいてくれたら楽なのに、とか

思っちゃうけど。



それは確実に無理ですよね。







聡『健人くん、いつもに増して笑顔が輝いてない？』



マ『なんかそんな気がする！なんでだろ〜？』



勝『Aちゃんがいるからとかじゃない？』



｢えぇっ！？そ、それはないですよ…｣



風『あるよ、だって中島めっちゃ好きだもんAちゃんのこと。』







“好き”っていう言葉が出てきて、

一瞬ドキッと胸が高鳴ったけど、

この気持ちは封印しとかないと。









でも、このままだったら





………私、お兄ちゃんのこと本当に好きになっちゃいそう。

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