______Ｓな兄（kento.n）

（34） ページ34

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ぐいっと引っ張られて、

お兄ちゃんの腕の中に埋もれる。




｢んんんん！｣


“離して！”と言いたいのに、

顔が埋もれて全く言えてない。





『なんて〜？全然聞こえないよ〜

Aちゃ〜ん』






お兄ちゃんの表情は見えないけど、


おそらくめっちゃ意地悪そうな顔をしているだろう。


声色でなんとなく判断できた。





すると、急に埋もれてた顔を掴まれて


顔を上げられた。





『ふっ、困ってる顔


かわいいじゃん。』






その直後、口を塞がれた。




一生懸命抵抗しようとしたが、

がっつりお兄ちゃんに抱きしめられているため

できない。





ちょっと口を開けた瞬間、

舌がするりと入ってくる。





くちゅっと厭らしい音が

リビングの中で響く。





自分とお兄ちゃんの間で

出来てるものだと思うと恥ずかしい。








でも、どこかでこの時間が続けばいいのに、と

思っている自分もいた。









5分ほどお兄ちゃんに口を塞がれて、

やっと唇が離れた。




｢っ…はぁ…はぁっ…｣



やっと解放されたと思ったら、

今度は耳元にお兄ちゃんの顔が近づいてきた。





そしてぺろっ、と耳たぶを舐められ

ビクッと体が反応する。







身体中に電流が走ったみたいな感じで、


頭がくらくらする。








なんだか______ドキドキが止まらない。









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