______Ｓな兄（kento.n）

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お風呂を入り終えて、

部屋で勉強していると

玄関のドアが開く音がした。




あ、お兄ちゃん帰ってきたのか。



｢おかえり〜｣



部屋から一応叫んでみたが、

もちろん返事は返ってこない。




たまには返してくれてもいいのに。






よし、お兄ちゃんも帰ってきたことだし

夕食の準備をしよう。



そう決めて、部屋を出て階段を降りた。




リビングに入ると、さっきと同じ格好をした

お兄ちゃんがいた。



手にはレンタルのDVDを持っている。



またラブストーリーか。




本当に好きだよな、お兄ちゃん。






まあ、どうでもいいか〜ってことで

キッチンに向かって料理を始めた。




コツコツと準備を進めるが、

まだお兄ちゃんと一言も喋ってない。



まあ、さっきの事があって気まずいから…


また思い出しそうになって、顔が火照る。




お兄ちゃんは借りてきたDVDに夢中で、

こっちの事は全く気にしてないみたいだから

好都合。




ゆっくり進めよう。



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