______Ｓな兄（kento.n）

（31） ページ31

．








無事に文化祭は終わり、


1人で帰り道を歩く。





はぁ…、と思わずため息がこぼれる。




また、お兄ちゃんとあんなことになるなんて


全く予想してなかった。






首元に貼ってある絆創膏に手を当ててみる。






その中には“お兄ちゃんの”っていう印が。






考えただけで、顔が熱くなる。









あーもう考えないようにしよう！






そんなことを１人で思ってる間に、


もう玄関の前まで来ていた。







さすがにお兄ちゃん帰ってきてるよな…



恐る恐る玄関のドアを開けてみる。






______シーン






お、まさかこれはお兄ちゃん帰ってきてない？





やったあああああ！！！！！







浮き足で自分の部屋に戻り、


速攻ベッドにダイブ。






お兄ちゃんが家にいないだけで


なんか平和。






でも、どこいったんだろう？

買い物かな？



まあ、そんなのどうでもいいか〜





よし、お兄ちゃんが帰ってくる前に

お風呂済ませてこう。



この前みたいなことが起きたら、

困るし…。






私は急いで準備を始めた。




．

（32）→←（30）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す