白昼堂々セクハラですか。【BTS】 (ページ4)

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『………いや。邪魔なんですけど…』

TH「おはよ、Aちゃん」

金髪がふわりと揺れる。甘い香水の匂いがして鼻にツンとくる。

そんなテヒョンさんは私の席に居座って俯しているものだから危うくぶん殴りそうになった。

『退いてください』

TH「えー…俺は席温めといたんだよ」

『前も言ったけどきしょい』
TH「ぶー……」

口を尖らせながら渋々隣の席に移るテヒョンさん。ようやく退いたかと思うと香水の匂いがまだ居座る。この匂い嫌だ、臭い。

『…香水くさい』

TH「あ…今日香水臭い女の子に言い寄られた気がする。嫌だった？」
『私には関係ないんですけど香水くさいんでどうにかしてください』

TH「Aちゃんが嫌ならその子にうざいって言っておくよ。」

『…別にそこまでしなくて良いんですけど』

極端だ。まず女心というものをわかっていない。いや、香水くさいって言った私が悪いんだけど。

TH「俺はAちゃんに嫌われたくないの～」

『もう十分っていうほど嫌いなんですけど』
TH「え、まじ？」

『だいぶまじです』

マジかぁ、なんて言って笑うテヒョンさんを横目に準備を済ませるとまた可愛い女の子の声。

モテモテだなぁ、なんて思って居るとツンツンと肩を突かれる

TH「……Aちゃん指名」

『…………はい？』

「Aさん。来て下さい」

黒髪ロングの女の子がくいっと親指を立てる。美人すぎて眩しい。

…と言うかこれ…私ボコボコにされる奴じゃないか！！テヒョンさんのファンの方か！？

『は、はい……』

取り敢えず返事をして皆の視線を感じながら女の子の元に足を進める。

この子1人だけだろうか。近くで見たら本当に美人としか言いようが無い。かわいい。

「テヒョナに近付かないで！！」

バチンっと良い音がなったかと思えばヒリヒリと痛む頬。

最近の女の子のビンタって痛いね。泣きそう。ってか意味わかんなすぎる、八つ当たりか！？

『ぃっ、……』

「ふざけないでよ！！あんたのせいで＿＿＿＿」

女の子の声が途切れる。なんだなんだと思い目を開けると誰かに抱きしめられる感覚。この匂いはあの人しかいない。

TH「……ふざけんな？こっちのセリフだよ。二度とその面俺に見せんな。消えろ」

…セクハラ魔の、テヒョンさん。