キセキの世代を筆頭に一人の女の子が愛される

第12Q ページ12

〜A〜




先輩達のおかげでなんとか離されないけどあと一歩が足りない


第3Qも残り3分



せめて黒子くんがいてくれたら状況は変わる



黒子｢おはようございます。じゃ、行ってきます｣


フラつきながらもコートに戻ろうとした



その手を掴むと小さく笑った



黒子｢約束したんです。火神くんの影になると｣


覚悟を決めていた



もう止めても聞かないんだろうな



リコ｢ちょっとでも危ないと思ったらすぐ交代します｣


黒子くんのおかげで再び差が縮まってきた


第2･3 Q丸々いなかったから元の薄さが戻ってきた




日向さんのスリーポイントで同点に追いついた


それと同時に黄瀬くんの雰囲気が変わった





バックチップでボールを奪おうとする黒子くんを躱してダンクを決めた


同じ方法が聞かないとはいえ、あそこまで華麗な動きを見せてくれるなんて



ここからは第1Qと同じ点の取り合い






離されても追いつく







残り10秒を切った




ここで決めないと



延長戦になれば勝てない




笠松さんが撃ったシュートを防いでそのままカウンター






黒子くんと火神くん



2人でゴールを獲りに行く



このパターンなら火神くんにリターンしかない






その考えを見越してか、ゴールから大きく外れたパスミス




笠松｢じゃねぇ！！アリウープだ！！｣


黄瀬｢させねぇスよ！！｣


同時に飛んだはずなのに黄瀬くんが先に落ちてる



滞空時間が長いの？


もしかして火神くんなら……



そんな希望を胸に抱いた


火神｢テメーのお返しはもういんねーよ！！なぜなら……これで終わりだからな｣


確かにブザービーターで決めちゃえば黄瀬くんのお返しは意味を成さない





海常の控え選手の声で誠凛が勝ったと実感した



黄瀬｢負け……たんスか？｣


敗北を味わった黄瀬くんは涙を流した




練習試合といえそんなに悔しがれるのはバスケが大好きって証拠




整列が終わって黄瀬くんにタオルを渡すとスッキリしたような笑顔(かお)で




黄瀬｢ありがとうっス｣


久しぶりにモデルじゃない素の黄瀬くんを見た

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