キセキの世代を筆頭に一人の女の子が愛される

第9Q ページ9

〜A〜




どんな試合展開になるかとワクワクしてると、開始から火神くんがゴールを壊した


パワーがあるのは知ってたけど、まさかあれほどまでとは


黒子｢すみません。ゴール壊れてしまったので全面側のコート使わせてもらえませんか｣


ゴールっていくらぐらいするんだろ？


試合中の事故だし、ボトル1本錆びてたみたいだし、整備不良ってことなら払う必要はないかな


うーん微妙なラインだな



試合が再開すると、スイッチの入った黄瀬くんが投入された


久しぶりに見るとその迫力は凄みがある



黄瀬くんが出た瞬間、ギャラリーの女子生徒の黄色い歓声が飛んだ


これも懐かしく感じる


バスケというより黄瀬くんを見に来てる感じが、あまり好きじゃなかった


笠松｢アイツが出るといつもっすよ。てゆーか……テメーもいつまでも手とか振ってんじゃねーよ！！｣


みんなが思ってることを言って、ついでに蹴りもいれてくれた


笠松｢シバくぞ！！｣


黄瀬｢もうシバいてます……｣


笠松｢今の状況分かってんのか黄瀬。あんだけ盛大な挨拶もらったんだぞウチは。キッチリお返ししなきゃ失礼だろうが！｣


今度は黄瀬くんにボールが渡った


同じダンク


でも、威力は火神くん以上


この短期間で成長しすぎゃないかな？


笠松｢バカヤロー！ぶっ壊せっつったろうが！！｣


黄瀬｢いって。スイマッセン！｣


多分だけど、本当に壊したら壊したで怒られると思う


黄瀬｢女の子にはあんまっスけど……バスケでお返し忘れたことないんスわ。あ、Aっちには3倍返ししてるっスよ｣


火神｢いや、聞いてねーよ！！｣


黄瀬｢こっからは全力でいかせてもらうよ｣


火神｢上等だ！｣


まだ始まって3分だというのにノーガードの殴り合いのような点取り合戦が行われる


お互いの矛が強すぎてDF(盾)を貫通してる




このままのハイペースは体に優しくない



一度クールダウンしないと




黒子くんと監督も同じ考えだったらしく、タイムアウトをとった



攻守が替わるスピードが尋常じゃないから体力の消費が激しい




黒子くんが黄瀬くんの弱点を暴露する前に、ミスディレクションの効果が40分フルに発動できないことを伝えた



本人は聞かれなかったから言わなかったらしい




結局、1回目のタイムアウトは監督が黒子くんをシバいて終わってしまった



まぁ、なるようになるさ


だってあのミニゲームでも何とかなったんだし

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