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翔太 side
2時間くらい経ったら
Aが部屋から出てきた。
｢ありがとう、翔太。｣
し｢全然。どうだった？ちーちゃん｣
｢なんか、、、長くなるから晩御飯つくるね｣
し｢コロッケ今度でもいいよ、大変だし｣
｢じゃあ、、明日にするね。
今日は久々にパスタにしよっか｣
パスタを作ってくれて二人で食べた。
｢なんかさ、、、彼氏が出来たらしくて｣
し｢おぉ、良かったじゃん｣
｢なんだけど、その彼氏がね
既婚者だったんだって、｣
し｢えっ、｣
｢昨日夜勤の仕事終わりに
1人でスーパーで買い物してたら
5歳くらいの男の子が走り回ってて、
ちーちゃんの前でコケちゃったんだって。
で、大丈夫？って声掛けたら
｢もー、危ないだろ。大丈夫か？｣って
遠くから声がして、、、｣
し｢その人だったわけか、、、｣
｢そう、で、その時奥さんもいたらしくて、
その彼氏と｢えっ｣ってなって固まってたら
｢知り合い？｣って奥さんが聞いて
｢えっ、あぁ、うん｣みたいな、感じで言ったから
｢お子さんいたんですねぇ｣って言ったんだって｣
し｢ちーちゃんもう怒ってるね｣
｢よっぽどだったんだと思う。
もう顔見た瞬間めちゃくちゃ腹立って
言ってやろうかと思ったんだけど
子供さんに聞かせるわけに行かないと思って
そこは冷静に。｣
し｢なるほど、、｣
｢そのままにしとくのも嫌だったから
後日ちゃんと奥さんと3人で話し合いして。｣
し｢凄いね｣
｢こっちばっかり嫌な思いしたままなの腹立つから
ちゃんとしたかったんだって。
結果的にはちーちゃんとは穏便に済んだみたいで
別れたは別れたんだけど
一応期間は１ヶ月だったから
不倫に片足突っ込んだと思ったら誰にも言えなくて、
ずっと誰かに言いたかったんだって。｣
し｢大変だったね｣
｢私に電話掛けるの迷ってたんだって、
結婚して子供もいるアイドルにする話じゃないだろって。
だから掛けてすぐ切ったみたい｣
し｢そうなんだ｣
｢ちーちゃん私と同じで
なんかあったら言えない子だからさ
辛かったんだと思うから聞けてよかった。
ごめんね、何から何まで｣
し｢全然大丈夫、聞いてあげられたなら良かった｣
Aにとって大切な人は
俺にとっても大切な人だと思ってるよ
とはなんか照れくさくて言えない。
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作者名：N
| 作成日時：2022年8月7日 0時
