10人目の雪だるま。23 (( W.Shota )) (ページ4)

今日:50 hit、昨日:34 hit、合計:63,885 hit

1102 ページ4

A side

収録が終わった後
帰る道中に保育園があるから
マネージャーさんの運転する車で
羽菜を迎えに行った。

もう数日で1歳になるのか。

誕生日当日、、祝えるかな、

と思いながら、車に乗り

ひーくんに｢お待たせ｣と言うと

｢全然。羽菜ちゃん見ないうちにおっきくなったね｣

と言った。

｢もうすぐ1歳だからね｣

ひ｢そっか、1歳か。早っ！｣

｢最近まだちょっとよろけるけど
歩けるようになった｣

ひ｢もう歩けるの？早くない？｣

｢運動神経いいみたい｣

ひ｢そうなんだ、2人ともいいもんな｣

｢私いいのかな、｣

ひ｢いや、お前バク宙どれぐらいで出来た？｣

｢、、、どれぐらいだったかな、、、、2週間くらい？｣

ひ｢良すぎるだろ｣

｢いや、、たまたまだから、、、そんな、、
みんなが練習してるの見てただけだから、、、｣

ひ｢見てるだけで出来ないでしょ、普通｣

｢これ出来なきゃますます出番なくなる！って言う
危機感だけでやってきたから、笑｣

なんか照れくさくて笑う私に

｢いや、でも、努力だよ。それは｣

と目を見て言うひーくん。

一瞬グッと来た。

｢ありがとよ、｣

と言うと

｢お前一瞬泣きそうだっただろ、笑｣

って言われた。

恐るべしエスパー岩本。

努力だとは思ってない

早くお兄ちゃん達と同じステージに立つ為に

ただただ、必死だっただけ。