10人目の雪だるま。15(( W.Shota )) (ページ44)

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ラウール side

今日は夕方に仕事が終わり
連絡してからある場所に向かった。

昨日ぶりだけど、まぁいっか。笑

チャイムを鳴らした。

｢はーい｣

テンション高っ。笑

可愛い人だなぁ、ほんと。

ドアが開いた。

｢よっ、｣

しーちゃんだ。

ラ｢よっ。ごめんね、急に｣

｢全然！どうぞどうぞ。｣

ラ｢お邪魔しまーす｣

リビングに来ると

ギターとノートが置かれてた。

ラ｢何してたの？｣

｢曲作ってた｣

ラ｢アーティストだね、かっこいい｣

｢こういう時でもないと
ゆっくり作れないしと思ってたら
結構出来ちゃった。｣

ラ｢まじで。凄っ｣

｢クオリティは別だよ？｣

ラ｢いやいや、そんなこと言って絶対凄いもん｣

｢いつからそんな太鼓持ちになったの？｣

ラ｢太鼓持ちじゃないよ、本心！｣

｢ありがと、｣

よしよし、と頭を撫でられた。

｢今日全員仕事じゃないんだね、｣

ラ｢あぁ、そうだね｣

｢みんなで当日にめめの誕生日祝って欲しかったなぁ、｣

ラ｢しーちゃんの誕生日じゃないのに？｣

｢だって絶対祝って欲しいと思うんだよね、めめも。｣

ラ｢あ、そうだ。動画撮って送る？｣

｢おっ！いいね。ちょっと待って。めっちゃ部屋着だから｣

ラ｢それで部屋着？｣

｢部屋着｣

ラ｢オシャレすぎない？｣

｢何、今日は褒める日なの？｣

ラ｢部屋着から着替えたのかと思ってた｣

｢いやいや、全然部屋着。
妊婦さん用だし｣

ラ｢そんなオシャレなのがあるんだ｣

｢家にいる時間な多いから
テンション上がる服にしてる｣

ラ｢なるほど｣

しーちゃんってレッスンとかでもない限り
いつもジャージとか楽な服を着ないから

部屋着姿って

初めて見たような気がする。

おしゃれさんだなぁ、