10人目の雪だるま。15(( W.Shota )) (ページ37)

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大我 side

YouTubeの撮影しに
事務所に行ったら

いつもより賑やかな気がする。

Aの声がする。

ドアを開けたら

｢あ、きょも。久しぶり｣

やっぱりいた。

き｢なんでいんの？｣

｢メンバーに差し入れと報告しに来たら
帰り際にジェシーに会って
どうせなら直接言おうと思って来た｣

き｢報告って？｣

しん｢きょも来たんだから言って！｣

｢めっちゃ気になってるじゃん、笑｣

俺が来るまで待ってたのか。笑

別にいいのに、

律儀なやつだな、ほんと。

｢昨日検診行ってきて、、、性別が分かりました｣

スト｢おおおーっ｣

｢どっちだと思う？｣

ゆ｢急にクイズ？｣

じ｢Aの予想はどっちだったの？｣

｢男の子｣

しん｢じゃあ、男の子じゃない？｣

じ｢お前単純だな、笑
けど、、俺も男の子｣

ゆ｢俺も｣

ほ｢俺は女の子｣

ジ｢俺も｣

き｢じゃ、俺も｣

｢さぁ、どっちでしょー！｣

Aの顔を見て

｢SnowManに入ることになったんだ｣

って聞いた時のことを思い出す。

思わず｢大丈夫なの？｣って言ってしまった。

もちろんAが

グループに所属することは嬉しかった。

いつまでも他のグループに
くっつくようにして活動するのは

孤独なんだろうなと思ってたから。

その反面、

Aに傷ついて欲しくなかった。

昔だって色々あったのに

もう辛そうな顔を見たくない。

けど

Aは

｢大丈夫！
今は自分のことより
私を快く受け入れてくれた
メンバーのために頑張りたい。｣

って言い切った。

あの時の顔と

今同じ顔をしてる。

自分の不安や恐怖よりも

お腹にいる子のために。

いいお母さんになるんだろうな、