10人目の雪だるま。15(( W.Shota )) (ページ28)

今日:23 hit、昨日:42 hit、合計:94,674 hit

727 ページ28

A side

｢また来てもええ？｣

帰り際、玄関まで見送ると
こーくんが靴を履いて振り返った。

｢もちろん｣

こ｢良かった、ほなね。また明日｣

｢またね｣

わざわざ私にも｢また明日｣って言ってくれるこーくん。

こーくんが帰った後

翔太はボソッと｢あいつ明日も来そうだな｣

って言った。笑

私が寂しいって言ったことを気にしてくれてるんだな、

優しいなぁ、こーくんは。

2人でソファーに座りながら
テレビを観る。

し｢明日だったよね、Aの最後の動画｣

｢あぁ、そうだね。明日だ｣

し｢明日で完全に休止になるんだな｣

｢うん、｣

し｢お疲れ様｣

｢何が？｣

し｢16年間ジャニーズしてて
一旦休むわけでしょ｣

｢あぁ、まぁ、そうだね。｣

し｢どこ行ってもスタッフさんにも先輩にも後輩にも
A元気？って聞かれる｣

｢そうなんだ｣

し｢お前がどんだけ寂しがられてるかよく分かるよ、｣

｢そんなになんだ、｣

し｢そんなに。なんか俺まで寂しくなってきたし｣

｢なんで？笑｣

し｢こんな長い間仕事場に
居ないことなんてなかったから｣

｢へぇー｣

し｢10個差し入れあると1個余ってて
みんなでジャンケンするようになったし
こういう時Aだったら
どうすんのかなとか思ったりするし
居ないからこそ考えるようになった気がする｣

｢なんか分かる。
あんな凄いグループに私いたんだ！って思ったりするし
離れて見なきゃわかんないこともあるもんだね｣

し｢そうだな｣

｢まぁ、私は離れないけどね｣

し｢何から？｣

｢翔太から｣

し｢お前熱あるの？｣

｢仕返し？｣

し｢仕返し｣

｢うざっ｣

久しぶりにキスをした。

お母さんになっても

可愛いと思い続けて欲しいな