10人目の雪だるま。7 (( W.Shota ))

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A side


この曲は最後に作った。


メンバーと、ではなく
シンプルに自分自身が今まで歩いてきた道を
振り返りたかったから。

このコンサートの準備は

とっても楽しかった。


でもこの曲だけは


物凄く辛かった。




逃げも隠れもしない自分と向き合う時間。


メンバーのことを考えるのは
別に特別なことじゃないけど


私にとっては

自分のことを考えるほど

苦手なことはなかった。




悩んでいると


浮かんできたのは


あの日のこと。


よし、書ける。


書き進んだけれど

伝えたい気持ちがあり過ぎて



出来上がったのは締め切りの1週間前。




｢私は探した ここにいる意味を
どの教科書にも書いてない
存在があることを知った｣



なんでここにいるんだろう

女の子の自分が

男の子だらけの場所にいる必要って何？

誰に求められてここにいるの？

私を応援してる人になんかいるの？

あの頃はそうやって自問自答する毎日だった。





でもその答えを


私はあの日知ったんだ。

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