10人目の雪だるま。7 (( W.Shota ))

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照 side




｢でも、そんな皆と、
一時期距離を取ってた時がありました。
次々と後輩がデビューしていく度に
みんなが何となく
焦ってるのを感じていました。

デビューという夢が
すり抜けていくような日々の中で

"皆と絶対デビュー出来ると
信じてるのは私だけ。"

と、思えば思うほど
段々居心地が悪くなって
仕事が終わるとすぐ帰ったり。

気づかれたくないから普段通りしてたけど
いつか誰かが辞めてしまうのではないか
という不安と勝手に戦っていました。｣




そんな時期があったことを


Aの口からちゃんと聞くのは初めてだな。





｢たったの2、3歳という年の差が
当時の私には
物凄く大きかったんだと思います。
今更だけど、ごめんなさい。｣



Aは何も悪くない


俺らがそういう雰囲気にしてたんだから。



謝ることなんかない。

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