10人目の雪だるま。2 (( W.Shota )) (ページ9)

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A side

｢見たいのある？｣と聞いてくれたので

反撃に出ようと思い

めめのマルチアングルをつけた。

め｢なんでこれ見るの？｣

｢えっいいじゃん、｣

め｢絶対わざと｣

カメラに向かって
ウィンクしたりファンサするめめ

を

顔を隠して見ようとしないめめ。

｢かっこいいねぇ、やっぱり｣

め｢うるさい｣

｢めめ可愛い｣

め｢Aの方が可愛い｣

｢うるさい｣

ずっと画面を見てると

めめが後ろから抱きしめてきた。

｢何？｣

め｢実物とどっちがいい？｣

｢こっち｣

と画面を指さすと

抱きしめる力が強くなった。

｢こっちの自分にヤキモチ妬いてるの？｣

め｢うるさい｣

なにこれ、めめ可愛い。

｢こっち見て？｣

と言われてめめの方を見て向かい合うと

ほっぺにキスされた。

｢ちょっと！｣

め｢そんな可愛い顔するからじゃん｣

｢してないよ｣

め｢してるよ、ずーっと｣

｢めめ近い｣

｢Aいい匂いするね｣
と犬みたいにクンクン嗅いでくるめめ。

｢やめて、くすぐったい｣

め｢可愛い｣

｢黙れ｣

め｢A｣

｢何？｣

め｢好き｣

｢はいはい｣

め｢ねぇ、いつまで付けてるの？｣

｢何が？｣

め｢しょっぴーとお揃いのピアス｣

｢あとで外す｣

め｢今外して？｣

めめのよく分からないヤキモチに
言われるがまま
私はピアスを外した。