10人目の雪だるま。2 (( W.Shota ))

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A side



食べ終わって2人で片付けをして
ソファーに座った。


｢あ、DVD観ない？｣

とめめが指さしたのはSnowManのLIVEDVD。


｢えっ観るの？｣

め｢嫌？｣

｢いいけど、｣


ハードディスクにDVDを入れて

めめが見たいって言ったのは


私のソロ曲。



｢いや、家で勝手に観てよ｣
と言う私を他所に再生ボタンを押すめめ。



この曲は



翔太のことを想いながら作った。




それをめめに聞かれてる。


なんか凄い複雑だな、、、


め｢Aってほんといい声してるよね｣

｢そうかな、｣

め｢男の中に混ざっても浮かない声してるよね。
いつかやってみたいな、Aとユニット｣

｢そうだね｣



目を輝かせてそう言ってくれるめめ。




｢ありがと｣

め｢何が？｣

｢声褒めてくれて｣

め｢昔から憧れてた、Aの声｣

｢マジで？｣

め｢女性らしさもあるけどめちゃくちゃかっこよくて
曲によって声色が全然違うし｣

｢昔よくお前の声は目立つって言われてさ
女なんだから当たり前でしょ、と思ったんだけど
このままじゃダメだと思って
毎日カラオケ行って練習をしたんだよね｣

め｢ほんと努力がえげつないよね、Aって｣

｢努力だとは思ってないけど
男の子に舐められたくなかっただけ｣

め｢強っ｣




良くも悪くも
女だから、と言われる。


確かに出来ないこともあるけど


私だからこそ出来ることがある。

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