10人目の雪だるま。2 (( W.Shota ))

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蓮 side



呼び捨てぐらいされたことあるのに

Aに呼ばれると

顔が赤くなる。




｢蓮ーもう出来るよー｣

わざと呼んでくるA。



め｢ちょっともうやめて｣

｢意外だな、そんなに照れる？｣
と隠してる俺の顔を覗き込んでくるA。


め｢だって、急に｣

｢あ、あれか、蓮くんの方が良かった？｣

め｢そういう問題じゃない｣

｢めめの方がいいの？｣

め｢うん、｣

｢本当は呼ばれたいのに？｣

め｢別に呼ばれたいとは言ってない｣

｢嘘つけ｣

め｢ついてねぇよ｣

｢顔に書いてあるけど｣

め｢うるさい｣

｢めめ可愛い｣

め｢お前仕返ししてるだろ｣

｢あ、初めてお前って言った｣

め｢ごめん、お前はないね｣

｢全然いいよ、皆言うし。
ていうか、早く食べよ！｣


Aに腕を引っ張られ
椅子に座らされた。



め｢なんで俺に呼び捨てしていいって
言ってくれたの？｣

｢いや、めめってそういうのちゃんとしてるタイプだからこのままだったら距離縮まらないと思って｣

め｢めっちゃ睨まれたけどね｣

｢みんな今より私のこと
凄い守ろうとしてくれた時だったからね｣

め｢なんかあったの？｣

｢ストーカーが居たの、その頃｣

め｢えっマジで？｣

｢うん、まぁ今はもう全然大丈夫だけど
学校の登下校付いて来られたり、、｣

め｢怖っ｣

｢だから毎日辰くんとかひーくんが一緒に
登下校してくれた時あったな、、｣

め｢親には言わなかったの？｣

｢言わなかった。
仕事やめろって言われそうだったし｣




Aのこと


俺はどれくらい知ってるんだろ。




好きな子のことを


こんなに知りたいと思ったのは初めてかも。

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