10人目の雪だるま。2 (( W.Shota )) (ページ44)

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翔太 side

リハが終わり楽屋に戻ると

｢翔太の喉欲しいな、｣
とよく分からないことを言うA。

し｢どういう意味？｣

｢だって全然枯れないし
めちゃくちゃいい声してるし、、欲しい｣

し｢Aだってめちゃくちゃいい声してるけどな｣

｢翔太に言われるとモチベーション上がるわー♪｣

し｢今日なんかテンション高くない？｣

｢だって、、｣

し｢だって？｣

｢この前買った古着着てくれてるから｣

この前康二と行った古着屋で
全員分服を買ってくれて
プレゼントしてもらった。

し｢たまたまだよ｣

｢とか言って結構着てるよね｣

し｢お前喉治ったからってうるさいな｣

｢もしかして私に言って欲しくて
治るの見計らって着たの？｣

し｢そんなわけないだろ｣

｢ちぇっ｣

Aはスタッフさんに呼ばれ収録に行った。

スタンバイのタイミングで
全員で客席に座り見学する。

｢ねぇ、みんなして見なくて良くない？｣

ふ｢いやいや、見るだろ｣

｢何で？｣

あ｢Aの歌声聴きたいもん｣

｢君らファンか｣

ひ｢半分ファンみたいなもんだよ｣

｢A担なの？｣

さ｢そうだよ｣

ラ｢しーちゃん大好きだもん｣

｢ラウに言われると嬉しいけど
そうだよ、じゃないから｣

だ｢ほら集中して！始まるよ、収録｣

｢ちょっと舘まで辞めてよ。
私の気散らしてるのみんなだよ？｣

初披露するAのソロ曲。

緊張を解せたら、という名目で
みんな聴きに来た。

｢初披露なので、緊張してるのに
メンバーが見に来てるので余計緊張してますが
皆さんそれぞれの推しを
思い浮かべながら聴いてください。｣

と言い弾き語りで歌い始めた。

この曲のタイトルは

Dear。

Dearの意味は親愛な、とか
大切な、とかって意味だってこの前調べた。

Aにとってそれが誰なのかは分からないけど

俺だったらいいな、なんて思ってしまう。