10人目の雪だるま。2 (( W.Shota ))

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A side


なんでこんな喉が弱いんだろう

って死ぬほど思ったけど
何してもどうにもならないから
この喉と付き合っていくしかない


とラウの心配してる顔を見て改めて思った。


次の現場に着き
また違うヘアメイクをする。


ヘアメイクさんも思ってる

こんな肌がパッキパキなんだろう

てか氷のう邪魔だな

って

しにくいですよねぇなんて
話しながらヘアメイクが終わり

撮影が始まった。


シャッターの音を聞きながらふと

昔はカメラ嫌いだったな、って思い出した。



でもそんな私にカメラを向けてきたのは

康二だった。


最初はほんとに嫌で
やめてって言い続けてたら


ある日康二が " どう？ " って
撮った写真を見せて

" しぃはめっちゃ横顔綺麗よなぁ "
って言ってくれた。


自分でも単純だなって思いながらも
そこからだんだん平気になり

今に至る。


っていうか
昔康二にしぃって呼ばれてたことも
今思い出した。


集中しろよってぐらいそんなことを考えながら

撮影を終え康二と待ち合わせした。

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