10人目の雪だるま。2 (( W.Shota ))

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A side


− 今や主演を張るようになった滝沢歌舞伎も
最初Aちゃんは出てなかったんだよね

｢はい。他のメンバーは毎日忙しそうに稽古してて
自分は仕事なくて家にいる。
今振り返ってもあれ以上ないくらいの挫折でした。｣

− 声かけてくれた人はいたの？

｢これあんまり言わないでっていうから
話していいのか分からないですけど
舘だったんです｣

− なんて言ってくれたの？

｢ 俺らも悔しいけどAといつか絶対
この舞台に一緒に立とうねって。
めちゃくちゃ嬉しかった｣

− でもその時は突然やってきた。

｢ほんとに急に連絡来て、家で必死に覚えて
時間がなかったので場当たりだけして本番でした。
めめとほぼ同じような感じです｣

− だから目黒くんに声かけてあげたんだね

｢そうですね、なんか、、
自分に見えてきて｣

− そこから仲良くなったんでしょ？

｢そうです。でもちゃんと喋ったのは
その後ぐらいかな。ジェシーと3人でご飯食べた時に。
最近知ったんですけど
連絡先交換してやり取りするうちに
呼び捨てにしてって言ったら
ほんとに呼んでくれたんですけど
みんなに睨まれたらしいです｣

− さすがみんなの姫だね

｢守られすぎてますけどね、笑｣

− でも良くも悪くも女の子。

｢どうしても出来ないこともあるし。
自分はこのグループに居なくて
いいんじゃないかなって思うことも
未だにあります。
でもそういうこと思うの辞めようと思ってます｣

− それはどうして？

｢自分の存在を疑問に思うって
大切に思ってくれてる人に
失礼だよなって。｣

− 前向きだね

｢はい、みんなのおかげです｣

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