10人目の雪だるま。2 (( W.Shota )) (ページ16)

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蓮 side

｢めめ、起きて｣
とAの可愛い声がして目が覚めた。

｢やっと起きた、｣

め｢、、、おはよ、、｣

｢おはよ。｣

眠過ぎて目が開かない。

｢まだ朝ごはん出来てないから
先シャワー入ってきていいよ、｣

とAに頭をポンポンされた。

Aが作ってくれた朝ごはんが食べたくて
何とか起き上がりシャワーに入った。

上がってタオルで頭を拭きながら出てくると

ドライヤー片手にソファに指さして
｢座って｣とだけ言われて
乾かしてくれるA。

｢いつものめめになった｣

め｢ありがと｣

｢ご飯食べよっか｣

お味噌汁を飲んで｢美味し｣と言ったら

｢めめおじいちゃんみたい｣

と笑われた。

そのAの笑顔を見てハッとした

この気持ちに

蓋するって決めたんだって。

未練がましく

見えない壁をこえることより

ただただ

一緒にいたい。

｢今日から結構な間
みんなと会えないのか、、｣

Aはこういう日があると
いつもこれを言う。

ちなみに3日間だけ。

め｢そんな会いたい？｣

｢えっ会いたくないの？｣

め｢いや、会いたくないことはないけど、、｣

｢誰かと連絡するか、会わないと無理｣

め｢寂しがり屋もここまで来ると凄いね｣

｢めめだって寂しがり屋じゃん｣

め｢A程じゃないよ｣

｢こういう期間ほんとに無理｣

め｢誰にするの？｣

｢誰にしよっかなー、｣

こうやってオフの日に
ずーっと連絡が来るふっかさんが
なんか羨ましくなった。