月がきれい。3 [ Ren.M ] (ページ38)

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辰哉 side

｢俺Aちゃんと仲良くなって
LINEでやり取りしてるんだけどね｣

会いに行ったって話は聞いてたけど
そんな仲良いんだ、

｢凄い寂しがり屋なの、Aちゃんも｣

Aちゃん"も"

ってめめも寂しがり屋だもんな、

｢やっぱりこう、、我慢するわけじゃん？
普通のカップルじゃないし。｣
｢まぁそうだね、｣

ラウールはそういうこともよく分かってるんだな。

｢で、Aちゃんから色々聞いてたんだけどね、
この前めめが仕事終わりに
ジム行くって言って。
それでなんか溜まってたのかわかんないけど
"Aちゃん寂しがってるよ"
って言っちゃって。
それでめめ最初は怒ってなくて
"知ってるよ"って言ったんだけど
なんかこっちが腹立っちゃって
"知らないでしょ、どんなに寂しがってるか"
って言ったら、
めめ"俺らのこと別にお前に関係ない"って言われて
余計腹立ってきて｣

悲しかったんだろうなって顔が物語ってる。

｢それで喧嘩になったと｣
｢うん、、余計なこと言った俺が悪いんだけどね｣

ちゃんと冷静に考えて
悪いことしたって思えるラウール。

素直だな、ほんと。

｢まぁでも、ラウールの気持ちも
分からなくもないけどね｣
｢関係ないって言われたのがちょっと、、｣
｢そりゃ傷つくわな、｣
｢だからなんかこう、、、謝りたくないって言うか、、、｣
｢なるほどねぇ、｣

このままでいい

ってラウールが思うわけない。

俺はラウールと楽屋戻り
目黒の近くに座った。