月がきれい。3 [ Ren.M ] (ページ20)

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蓮 side

コンビニで適当にお菓子買って
病室に戻ってきたら
ドアの向こうから楽しそうな声が聞こえる。

お互い人見知りだから

どうなるかなと思ってたけど

会わせて良かったな、

｢あ、めめ。何買ってきたの？｣
と袋の中を覗き込むラウール。

｢こう見るとなんか、、兄弟みたいだね｣
｢そう？｣
｢ラウールくんみたいな弟欲しいなぁ｣
｢えー嬉しい！弟にして！｣

ラウールの頭をなでなでするA。

いつの間にタメ口になってる。

｢めっちゃ仲良くなったね｣
と言うと

｢いつもなら人見知りするんだけどなぁ、、
なんか話せた、｣
と嬉しそうな顔をするラウール。

｢あ、そろそろ時間だね｣
と時計を見たA。

面会時間の終わりが近づいてる。

｢じゃあ、、そろそろ帰るね｣
｢うん、またね。ラウールくんも、また来てね｣
｢うん！また来ます｣

ラウールと手を振りながら

Aの病室を後にした。

｢あー緊張したー｣
と安心した顔をするラウール。

｢緊張してる感じ無かったけどな｣
と言うと

｢だってあんな美人と話すことないもん｣
ってちょっと黙ると

恥ずかしいのか俺の目を見ずに

｢同い年だったら好きになってたかも｣

って言ったラウール。

同い年じゃなくて良かった

ってちょっと思った。