月がきれい。3 [ Ren.M ] (ページ11)

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蓮 side

Aが目を覚ました。

物凄く嬉しい。

さすがにまだ全然しんどそうだし
めちゃくちゃ元気、とは言えないし

心配する気持ちは変わらないけど

少しホッとした。

佐久間くんと康二と待ち合わせて
お店に向かって各々食べたいものを頼んだ。

｢聞いたで！Aちゃん意識戻ったんやってな
良かったなぁ、、めめ｣
と康二が嬉しそうにそう言った。

｢ほんと良かったよね、、｣
と遠い目をしてカッコつけてる佐久間くん。笑

｢ていうかさっくんAちゃんと話したんやろ？｣
と康二が言うと
｢そうだよ、まあまあ恥ずかしい話した｣
と照れくさそうな顔をする佐久間くん。

｢どんな話？｣
と聞くと
｢えぇー、、それは秘密だよー、、、
本人に言うのは無理｣
とちょっと顔が赤くなる佐久間くん。

｢そんな言えんような話したんや、
俺にも言われへんの？｣
｢言えない言えない、Aちゃんに
だったから言えた話だもん｣
｢でもなんか、、Aが言うには
めちゃくちゃ俺への愛を言ってたらしい｣

｢う、嘘だあ！！バレてたのかぁ！？｣
と頭を抱え演技する佐久間くん。

｢さっくん何気にそんなん言うタイプやもんな、笑｣
｢恥ずかしがるけどね、笑｣
と言うと
｢そ、そんなこと言ってないよ！
べ、別にめめの話なんかしてないもん！｣
と動揺し出す佐久間くん。

愛があって暖かくて
なんかあったら頼れる人がこんなに身近にいる。

幸せなことだなぁって

2人の漫才みたいなやり取りを見て思った。