月がきれい。2 [ Ren.M ] (ページ22)

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A side

消灯時間になりベッドの近くの電気だけにして
小説を読んでいると

ﾋﾟｺﾝ

LINEの通知音がした。

蓮からだ。

『起きてる？』
『起きてるよ』
『今メンバーとご飯食べてて
Aに電話してって言われたんだけど
電話していい？』
『いいよ』

電話がかかると

『もしもし？』
『もしもし。ごめんね、もう寝る時間なのに』
『寝れなかったから大丈夫。』
『代わっていい？』
『いいよ』

電話の向こうから

いやー緊張するわー
と声がする。

『あ、もしもし』
『もしもし』
『Aさんですか？』
『はい』
『初めまして深澤です。』
『こちらこそ初めまして』
『やっぱり声だけでも美人ですね』
『いやいや、そんな事ないです。
深澤くん声いいですね』
『そうですか？僕そんな
自分の声好きじゃないんすよね、
でも嬉しいっす。ありがとうございます』

お互い緊張してるのに
他愛もない話に花が咲く。

年上の余裕を感じる。笑

『目黒が早く代われみたいな顔してるので
代わりますね』
『あぁ、はい』
『これからも目黒のことよろしくお願いします』
『もちろんです』

私が蓮のこと大切に思うように

渡辺くんと深澤くんも

蓮のことを本当に大切に思ってくれている

なんだかそれが嬉しい。